【消費税の基礎①】消費税とは? ~これでインボイス制度も完全に理解できる!~

この記事を見ると、皆様の身近な「消費税」の仕組みを知ることができます。

最近話題の「インボイス制度」は、まさに今回お伝えする、消費税法の改正によるものであり、元々の消費税の仕組みがわからないと理解できません。

是非ご覧ください。

 

1.消費税とは?

2.消費税の計算方法

 

1.消費税とは?

 消費税とは、物やサービスの消費に対して課される税金のことです。

もっというと、なにか物を買ったり、サービスを受けたりしたときに、課される税金です。

消費税と聞くと、お店で物を買うときに、本体価格とは別に、本体価格×10%分を国に納税していると思われている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

実は、我々がお店に支払った消費税は、そのお店が、我々の代わりに納税してくれています。

ここで、お店側の立場を考えてみましょう。

ステーキ屋を例とすると、そのステーキ屋は、我々消費者から預かった消費税を国に納税する必要がありますが、売上の際に預かった消費税をそのまま全額納税すべきでしょうか。

答えは、×です。以下で、その理由を説明します。

 

2.消費税の計算方法

 1.のステーキ屋は、消費者にステーキを提供するために、精肉店等から調理に必要な肉を仕入れているはずです。

そして、そのステーキ屋精肉店から肉を仕入れる際に、「ステーキ屋」が、我々消費者の時と同様に、本体価格×10%分の消費税を「精肉店」に支払い、「精肉店」が代わりに国に納税してくれています。

そのため、「ステーキ屋」が「精肉店」に支払った消費税分は、先ほどの例で、消費者から預かった消費税から差し引く必要があります。

 

つまり、「ステーキ屋」が納税すべき消費税額の計算式は以下のとおりになります。

 

 (売上の際に消費者から預かった消費税額)ー(仕入れの際に精肉店に支払った消費税額)=(納税額)

 

精肉店から肉を税抜き価格200円(支払った消費税額:200円×10%=20円)で仕入れ、消費者に税抜き価格300円(預かった消費税額:300円×10%=30円)とすれば・・・

 

 (30円)ー(20円)=(10円)

 

となり、ステーキ屋は、10円を国に納税すればよいということになります。

 

まずは、売り上げた時に受け取った消費税から、仕入れた時に支払った消費税を差し引いた分を国に納税すればよいということを覚えておいてください。←とても重要